【AWS】DynamoDBとは何?どんなときに使う?

AWS DynamoDB(ダイナモ・ディービー)は、Amazonが提供するフルマネージド型のNoSQLデータベースサービスです

一言でいうと、「サーバーの管理を気にせず、高速でスケーラブルなデータストアを使える仕組み」です


1. DynamoDBとは?

従来のリレーショナルデータベース(RDB)では、テーブルを正規化してデータを整然と管理し、SQLを使って複雑なクエリを実行できます

一方で、スケーラビリティ(処理能力の拡張)や高可用性を実現するには設定が複雑になります

DynamoDBはこの課題を解決するために設計されており、以下の特徴を持ちます

  • 完全マネージド:サーバーの運用・スケーリング・バックアップなどをAWSが自動で実施
  • 高スループット:1秒あたり数千件〜数百万件のリクエストにも対応可能
  • 自動スケーリング:トラフィックに応じて読み書き容量を自動で調整
  • 高可用性:データは自動的に複数のAZ(アベイラビリティゾーン)に複製保存

つまり、「アプリケーション開発に集中したい人」にぴったりのデータベースです


2. DynamoDBの基本構造

DynamoDBは「テーブル」を単位としてデータを管理します

しかし、RDBのようにカラム構造を厳密に決める必要はありません

各レコード(アイテム)は柔軟に異なる属性(カラム)を持つことができます

構成要素説明
テーブル(Table)データの集合。例:Users、Ordersなど
アイテム(Item)テーブル内の1件のデータ(RDBの行に相当)
属性(Attribute)アイテムの1つ1つの要素(RDBのカラムに相当)
パーティションキー(Partition key)データを一意に識別し、物理的な保存場所を決めるキー
ソートキー(Sort key)同じパーティション内での並び順を決めるためのキー(任意)

例として、「ユーザー情報」を管理するテーブルを考えましょう
以下のようにシンプルな構造で始められます

  • テーブル名:Users
  • パーティションキー:userId
  • 属性:name, email, createdAt など

3. RDBとの違いを意識する

DynamoDBを使ううえで最初に戸惑うのは「SQLが使えない」点かもしれません

代わりに、GetItemPutItemQueryScan といったAPI操作でデータを扱います

また、結合(JOIN)や複雑な検索は不得意です
その代わりに、アクセスパターンを事前に設計することで、読み書きが圧倒的に速くなります

DynamoDBは「どんなデータをどう検索するか」を最初に決めてから設計するのがコツです
この考え方を「アクセスパターン駆動設計(Access Pattern Driven Design)」と呼びます


4. どんな場面で使われる?

DynamoDBは次のようなケースに強みを発揮します

  • ゲームやECサイトのリアルタイムユーザーデータ管理
  • IoTデバイスのログ・センサーデータの蓄積
  • チャットアプリやSNSのメッセージ履歴
  • Webサービスのセッション情報やキャッシュデータ

また、AWS Lambdaとの相性も良く、サーバーレス構成で使われることが多いです

ぜひ、ご参考ください!

是非フォローしてください

最新の情報をお伝えします